犬のBCS(ボディコンディションスコア)は、体脂肪率を1〜9段階で評価する標準的な体型指標です。自宅で肋骨、腰、腹部のラインを触って、体重に異常がないか確認することができます。

| 項目 | 1~3/9 | 4~5/9 | 6/9 | 7/9 | 8~9/9 |
|---|---|---|---|---|---|
| 状態 | 低体重 | 理想体型 | やや過体重 | 過体重 | 肥満 |
| 肋骨の触診 | 骨が見える | 簡単に触れる | 脂肪に覆われている | 触れにくい | ほとんど触れない |
| ウエストライン | 非常にはっきり | 上から見るとはっきり | わずかに見える | なし | 消失 |
| 過体重の割合 | 正常 | +10% | +20% | +30~40% |
ピュリナ9ポイントBCS基準 (Laflamme, 1997)

このような体型の場合は、今すぐ病院にご相談ください。
BCSが1〜2/9(肋骨や脊柱が目に見える状態)または8〜9/9(腰のラインが完全に消失し、腹部が垂れ下がっている状態)の場合、食事管理だけでは解決が難しいことがあります。筋肉減少症、クッシング症候群、甲状腺疾患などの隠れた原因が潜んでいる可能性があるため、必ず獣医師による診察を受けてください。特に急激な体重変化は、代謝性疾患のサインである可能性があります。

BCS測定で見逃してはいけないポイント
評価は毎回、同じ条件(時間帯・姿勢・評価者)で行うのが正確です。月1回、同じ方法で測定して変化を記録しておくと、経過を把握しやすくなります。ダイエット中の方は2~4週間隔でチェックし、スコアが1段階下がれば、体重ベースで約10%前後の減量に成功したことになります。プリーナ9段階評価では、基準となる5段階から1段階上がるごとに約10%ずつ過体重とみなすため、数字としての体重よりもBCSの変化の方が、より正確な成功指標となります。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Englar, R.E., The Veterinary Workbook of Small Animal Clinical Cases, Chapter: The New Puppy Wellness Examination, 2019
[2] Englar, R.E., The Veterinary Workbook of Small Animal Clinical Cases, Case 15: Adult Canine Wellness and Weight Management, 2019
[3] Laflamme, D., Development and validation of a body condition score system for dogs, Canine Practice, 1997