アジスロマイシンは、ペットの細菌性呼吸器・皮膚感染症の治療に用いられるマクロライド系抗生物質です。効果、用法、副作用までまとめました。


| 項目 | アジスロマイシン | アモキシシリン | ドキシサイクリン |
|---|---|---|---|
| 系統 | マクロライド | ペニシリン | テトラサイクリン |
| 主な適応症 | 呼吸器・皮膚 | 全身の細菌感染 | マダニ媒介感染 |
| 投与間隔 | 1日1回 | 1日2~3回 | 1日1~2回 |
| 消化管の副作用 | 少なめ | 普通 | 普通~多い |
| 幼若動物への使用 | 可能(処方のもとで) | 可能 | 歯の変色リスク |
抗生物質の選択は、獣医師が菌の種類と個体の状態を見て決定します。
自己判断での投薬は絶対に禁止されています。
人間用のアジスロマイシン(ジスロマックスなど)が家にあっても、ペットに勝手に与えてはいけません。体重に応じた用量の計算が必ず必要で、肝臓や腎臓の機能が低下している子には用量の調整が必要です。獣医師が体重と状態を確認し、投与スケジュールと用量を決定します。

一緒に服用してはいけない薬
アジスロマイシンはマクロライド系抗生物質であり、クロラムフェニコールやクリンダマイシンなど、50Sリボソーム結合部位が重複する抗生物質と併用すると抗菌効果が打ち消し合う可能性があるため、原則として併用は避けてください。これは細菌のリボソームにおける同じ結合部位を巡って競合するためです。それ以外の薬剤との具体的な相互作用は、個体の状態や併用する薬剤の種類によって異なるため、現在服用中のすべての栄養剤・医薬品・補助剤を処方前に獣医師に漏れなくお知らせください。正確な処方の履歴を伝えることが、安全な治療の基本となります。


タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Plumb DC, Plumb's Veterinary Drug Handbook, 9th Edition, 2018
[2] Hartmann K et al., Efficacy of azithromycin in the treatment of feline upper respiratory tract disease, Journal of Feline Medicine and Surgery, 2008
[3] Ettinger SJ, Feldman EC, Textbook of Veterinary Internal Medicine, 8th Edition, 2017