AI画像診断は、X線やCTなどの画像を人工知能が解析し、疾患の可能性を予測する補助的な技術です。飼い主の皆さまが知っておくと役立つ活用範囲と限界についてまとめました。

| 項目 | エックス線(レントゲン) | CT | 超音波(エコー) |
|---|---|---|---|
| AI活用度 | 高い | 中程度 | 低い |
| 主な適用 | 胸部・骨格の自動解析 | 胸郭内の構造・腫瘍体積の評価 | 一部の心臓計測 |
| 検査時間の短縮 | True | True | False |
| 獣医師の読影が必要 | True | True | True |
2025年時点の国内動物病院の導入事例を総合。椎間板・脊髄病変の評価はCTよりMRIが優れています。

AIの結果だけを信じてはいけない理由
AIの診断補助結果は「疑いのある領域の表示」に近いものです。同じ影でも、腫瘍、炎症、正常な変異がすべて似て見えることがあります。AIが「正常」と表示しても、臨床症状がある場合は追加検査を受ける必要がありますし、逆に「AIによる疑い」の表示が出たからといって、必ずしも重大な病気というわけではありません。保護者の皆様は、結果画面よりも獣医師の説明に集中してください。


タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
シェア
[1] Advanced Monitoring for Small Animal Emergency and Critical Care, 2nd Ed
[2] Notes on Canine Internal Medicine, 4th Ed
[3] BSAVA Manual of Canine and Feline Clinical Pathology, 3rd Ed