猫のウェットフードの選び方と、年齢・疾患別の選択ポイントを獣医栄養学の根拠に基づいてまとめました。水分・タンパク質・炭水化物の比率やパッケージの読み方まで、一度に確認できます。

| 項目 | ドライ | ウェット | セミモイスト |
|---|---|---|---|
| 水分含有量 | 6~10% | 74~80% | 15~30% |
| 炭水化物 | 41~70% | 5~10% | 25~35% |
| カロリー密度 | 高い | 低い | 中程度 |
| 保存の利便性 | 非常に良い | 開封後は制限あり | 良い |
| 歯石管理 | 有利 | 不利 | 普通 |
| 泌尿器の健康 | 不利 | 有利 | 普通 |
獣医栄養学の教科書(Applied Veterinary Clinical Nutrition, Nutrient Requirements of Dogs and Cats)基準。炭水化物は現物(as-fed)基準。

このようなウェットフードは避けてください。
原材料の第一表示が「肉副産物」である場合や、「補助食」と明記されている製品は、主食として与えてはいけません。補助食は栄養素が完全栄養食の基準を満たしていないため、長期的に与えると栄養バランスの崩れを引き起こします。また、人間の食べ物(マグロ缶詰やソーセージなど)は、塩分やリンの含有量が猫の基準を超えており、腎臓に負担をかけることになります。

開封後の保管方法
開封したウェットフードは、室温で2時間以上放置しないでください。食べ残しがある場合は、密閉容器に移して冷蔵保存しましょう。冷蔵保存は最大2~3日が目安です。温める際は、電子レンジよりもお湯で湯煎する方法をお勧めします。電子レンジは一部だけが熱くなり、口蓋の火傷のリスクがあります。冷たいまま与えると消化が遅くなり、嘔吐を引き起こす可能性があります。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Fascetti AJ, Delaney SJ. Applied Veterinary Clinical Nutrition, 2nd Ed, Commercial and Home-Prepared Diets (Ch.8)
[2] Schenck P. Clinical Medicine of the Dog and Cat, 4th Ed, Nutritional Management (Ch.25)
[3] 미국사료관리협회(AAFCO) Cat Food Nutrient Profiles, 2023