3~7歳の成猫期に必ず行いたい健康診断、体重管理、歯のケア、ワクチン接種をひとまとめにまとめました。この時期のケアが、シニア期の健康を左右します。

ケア開始前に必ず確認すべき事項
成猫のケアを始める前に、まずは愛猫の「基準値」を必ず把握しておきましょう。普段の体重、食事量、飲水量、排尿回数を2週間ほど記録しておけば、その後、わずかな変化が生じた際にも、異常をすばやく察知することができます。特に飲水量と尿量は、腎臓病や糖尿病の最も早い兆候となります。

| 項目 | 3〜4歳 | 5〜6歳 | 7歳前後 |
|---|---|---|---|
| 基本的な身体検査 | True | True | True |
| 血液・尿検査 | 年1回 | 年1回 | 年1回(必要時2回) |
| 甲状腺(T4) | 任意 | 推奨 | 必須 |
| 血圧測定 | 任意 | 推奨 | 必須 |
| 歯科スケーリング | 必要時 | 2〜3年に1回 | 状態に応じて年1回 |
| 体重管理チェック | 四半期に1回 | 四半期に1回 | 四半期に1回 |
獣医師の診療所見によって調整されることがあります。



品種・状況別の注意事項
ペルシャやヒマラヤンなどの短頭種は、呼吸器や歯の構造上の特性から、歯科検診の間隔をより短く設定する必要があります。メインクーンやラグドールなどの大型品種は肥大型心筋症(HCM)のリスクがあるため、5~6歳以降は心エコー検査を推奨します。屋外活動がある猫は、外部寄生虫や感染症のリスクが高いため、1か月に1回の駆虫薬の投与と白血病ワクチンの接種を継続することが必要です。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Little, S.E., The Cat: Clinical Medicine and Management, Elsevier, 2012
[2] Ettinger, S.J., Textbook of Veterinary Internal Medicine, 8th Ed, Elsevier, 2017
[3] AAFP Feline Life Stage Guidelines, Journal of Feline Medicine and Surgery, 2021
[4] Applied Veterinary Clinical Nutrition, 2nd Ed, Wiley-Blackwell