犬の鞭虫は、盲腸と大腸に寄生する鞭状の寄生虫です。慢性の下痢や体重減少の隠れた原因となる可能性があるため、定期的な駆虫が重要です。


すぐに病院へ連れて行かなければならないサイン
次の症状が見られた場合は、48時間以内に動物病院を受診してください。鞭虫の感染が重症化すると、大腸炎や電解質のバランス崩れ(偽アジソン症候群)を引き起こし、緊急事態に発展する可能性があります。 - 1日3回以上血便を繰り返す - 下痢とともに嘔吐を伴う - 歯茎が蒼白または灰白色に見える - 元気がなく、食欲がない - 1週間で体重が5%以上減少する

品種・環境別の注意点
屋外での活動が多い犬や、免疫力が弱い犬は特に鞭虫に感染しやすくなります。 - 狩猟・散歩タイプの犬: ビーグルやリトリバーなど、地面の匂いをよく嗅ぐ犬 - 犬・シニア犬: 免疫力が弱く、症状が急速に悪化しやすい - 多頭飼い・保護施設出身: 集団感染のリスクが高い - 土の庭があるお宅: 鞭虫の卵が長期間生存できる環境 該当する場合は、3ヶ月に1回の定期的な糞便検査をお勧めします。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
シェア
[1] Otranto D, Wall R. Veterinary Parasitology, 5th Edition. John Wiley & Sons Ltd, 2024. Chapter: Parasites of Dogs - Trichuris vulpis
[2] Bowman DD. Georgis' Parasitology for Veterinarians, 11th Edition. Elsevier, 2020. Chapter: Nematodes - Trichuridae
[3] Ettinger SJ, Feldman EC. Textbook of Veterinary Internal Medicine, 8th Edition. Elsevier, 2017. Chapter: Gastrointestinal Parasitism