猫の肝硬変・線維症は、肝臓の組織が線維化して機能が低下する慢性疾患であり、早期発見が治療の鍵となります。



すぐに病院を受診すべきサイン
猫が突然激しい嘔吐、血便、意識消失、腹部の急激な膨満、または黄疸の悪化を示した場合は、直ちに動物病院を受診する必要があります。これは肝機能が急速に悪化している兆候であり、迅速な治療が命を救う可能性があります。



品種別の注意点と再発予防
多嚢胞性腎疾患(PKD)を引き起こす遺伝子変異を持つ猫では、肝嚢胞や肝線維症が併発することがあるため、遺伝的素因がある個体については肝臓の状態も併せてチェックする必要があります。また、肥満、糖尿病、慢性胆管炎などの基礎的な肝疾患がある猫は、肝障害の再発や悪化を招きやすいため、体重管理と基礎疾患の管理が不可欠です。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
| 項目 | 主な症状 | 治療方針 | 予後 |
|---|---|---|---|
| 軽症 | 食欲減少、体重減少 | 栄養管理、肝保護薬 | 良好 |
| 中等度 | 黄疸、嘔吐、腹水 | 薬物治療、腹水の除去 | 普通 |
| 重症 | 意識低下、出血、肝性脳症 | 入院治療、介入的処置 | 不良 |
段階別の管理が予後に大きく影響します。早期発見が最も重要です。
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[1] The Cat, Clinical Medicine and Management, 2nd Edition. Saunders; 2015.
[2] Plumb's Veterinary Drug Handbook, 9th Edition. Wiley-Blackwell; 2021.
[3] Veterinary Clinical Pathology, 4th Edition. Elsevier; 2018.