鉛、亜鉛、銅などの重金属を誤飲した場合の中毒症状や応急処置、治療の流れ、そして家庭でのケア方法までをまとめました。


このような症状が見られた場合は、すぐに病院へお越しください。
発作が繰り返される、意識が不明瞭になる、呼吸が不規則になるなどの症状が見られた場合は、命に関わる緊急事態です。重金属を含むものを誤飲した疑いがある場合でも、症状がなくても早めに動物病院を受診すれば、嘔吐を促すなどの胃腸管からの除去処置が可能になることがあります。誤飲したものが残っている場合は、必ず持参して獣医師に見せてください。


品種別の注意点
鉛を含む重金属中毒は、犬や猫では体内への吸収率が高く、神経系の症状もより重篤に現れることがあります。これは、鉛が幼い動物の血液脳関門をより容易に通過し、脳の発達に直接的な影響を与える可能性があるためです。また、カルシウム、鉄分、亜鉛、ビタミンDが不足している状態では、鉛の吸収率がさらに高まる可能性があるため、成長期のペットには特にバランスの取れた栄養摂取が重要です。一部の犬種では銅代謝に関連する遺伝的素因が報告されている場合もあるため、愛犬・愛猫の品種特性について獣医師と相談し、定期的な健康診断の際には肝機能を含む血液検査も併せて受けてみてください。犬は好奇心が旺盛で異物を飲み込むリスクが高いため、床に小さな金属製品がないか定期的に確認してください。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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