犬の門脈体循環シャント(門脈短絡症)の原因や症状、診断方法、手術のタイミング、食事や薬物管理など、飼い主さんが知っておくべき重要な情報をまとめました。


このような兆候が見られた場合は、直ちに24時間対応の動物病院救急外来を受診してください。
発作が5分以上続く場合、24時間以内に短い発作が2回以上繰り返される場合、または意識低下や昏睡状態が見られる場合は、肝性脳症のリスクが非常に高い状態です。食後すぐに急な意識の変化が見られるのも、同じサインです。このような場合は自宅で様子を見ず、すぐに24時間対応の動物病院へお越しください。移動中は体温を保ち、発作中は口の中に指を入れないよう注意してください。
| 項目 | 先天性の単一肝外シャント | 先天性の単一肝内シャント | 後天性の多発性シャント |
|---|---|---|---|
| 好発しやすい主な品種 | ヨークシャーテリア、マルチーズ、シュナウザー | ゴールデンレトリバー、ラブラドールなどの大型犬 | 品種を問わない |
| 発症年齢 | 生後3〜6か月 | 生後3〜6か月 | 中・高齢 |
| 手術の可能性 | まず推奨 | 条件付きで可能 | 手術には不適 |
| 予後 | 手術すれば良好 | 手術しても中程度 | 内科的管理が中心 |
正確な分類はCT血管造影の後に決定します

小型犬の飼い主が必ず覚えておきたい、品種ごとの注意点
ヨークシャー・テリア、マルチーズ、ミニチュア・シュナウザー、シーズー、プードルなどの小型犬種は、先天性門脈短絡症(肝外型)の発症率が高い品種です。新しく迎え入れた犬が同年代より小さかったり、麻酔や鎮静後の回復が遅かったり、食後にぼんやりした様子を見せる場合は、一般的な健康診断に加えて胆汁酸検査を受けるのが安心です。先天性門脈短絡症は遺伝的要因が強い疾患であるため、発症率の高い品種では早期のスクリーニングが特に重要です。手術の時期と予後は体重、全身状態、短絡部位によって異なるため、外科専門病院で評価を受けることをお勧めします。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Fossum TW. Small Animal Surgery, 5th Edition. Elsevier
[2] Ettinger SJ, Feldman EC. Textbook of Veterinary Internal Medicine, 8th Edition. Elsevier
[3] Tobias KM, Johnston SA. Veterinary Surgery: Small Animal, 2nd Edition. Elsevier
[4] Nelson RW, Couto CG. Small Animal Internal Medicine, 6th Edition. Elsevier