犬の疥癬は、疥癬虫(サルコプテス・スカビエイ)が皮膚に潜り込み、激しいかゆみを引き起こす感染力の強い皮膚疾患です。症状、感染経路、診断、治療法までを獣医学の専門的見地に基づき、詳しくまとめました。


このような症状が見られる場合は、今すぐ動物病院へお越しください。
耳の縁と肘に同時に発疹やカサブタができ、夜通し掻く行動が48時間以上続く場合は、すぐに動物病院を受診してください。掻きむしって皮膚に傷ができると、二次的な細菌感染症によって膿や悪臭が生じる可能性があり、治療がより複雑になります。疥癬は放置すると全身に広がり、同居の動物や家族にも感染する可能性があります。


コリーやシェルティなど、薬物感受性のある品種かどうかは必ず確認してください。
コリー、シェルティ、オーストラリアン・シェパード、ボーダー・コリーなど、薬剤感受性遺伝子の異常を持つ品種では、一部の駆虫薬(イベルメクチンなど)で神経毒性が現れる可能性があります。該当する品種の場合は、必ず獣医師に品種を伝え、安全な代替薬の処方を受けてください。投与量や薬剤の選択は、体重や品種を考慮して獣医師が決定します。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Nuttall T, Harvey RG, McKeever PJ (Eds.), BSAVA Manual of Canine and Feline Dermatology, 4th Ed, BSAVA, 2009
[2] Riviere JE, Papich MG (Eds.), Handbook of Veterinary Pharmacology, Wiley-Blackwell, 2009
[3] Curtis CF, Evaluation of a commercially available enzyme-linked immunosorbent assay for the diagnosis of canine sarcoptic mange, Veterinary Record 148:238-239, 2001