犬のアスペルギルスによる真菌性呼吸器感染症は、空気中の胞子が侵入して呼吸器内で増殖する感染症で、主な症状は慢性的な鼻水、咳、呼吸困難です。早期の診断と適切な治療が重要です。



すぐに動物病院を受診すべき症状
犬に激しい鼻血が止まらない、顔が腫れて痛みが強い、あるいはけいれん・意識低下・方向感覚の喪失などの神経症状が見られる場合は、すぐに動物病院を受診する必要があります。これは病変が鼻腔や副鼻腔を超えて、隣接する頭蓋骨や篩骨板(体板)に浸潤している可能性を示唆するため、遅滞なく獣医師の診察を受けることが重要です。



犬種別の注意点と再発予防
長頭型や中頭型の犬種、特にドイツ・シェパードはアスペルギルス感染症に対して比較的脆弱である可能性があります。これは犬種の鼻腔解剖学的特性に関連していると考えられますが、遺伝的素因による免疫反応の低下を示す明確な根拠は不足しています。また、この感染症は免疫機能が正常な犬でも発症することがあります。早期診断と、辺縁切除を含む包括的な治療が重要であり、治療後も定期的な検診を通じて再発の有無を確認する必要があります。感染症が疑われる場合や鼻の症状が持続する場合は、直ちに動物病院を受診してください。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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