犬の胆管炎の定義から、黄疸や食欲低下といった主な症状、診断・治療、家庭でのケアまで、飼い主さんが知っておくべき重要なポイントをまとめました。


このような兆候は緊急事態です。すぐに動物病院へお越しください。
次のいずれかに該当する場合は、迷わず緊急診療を受けてください。胆管閉塞や全身感染症(敗血症)に進行している可能性があります。 - 黄疸が1日のうちに目立って悪化する - 発熱とともに震えが出る - 1日以上経っても水やエサを一切食べない - 意識がもうろうとする、またはよろける(肝性脳症——胆管炎ではあまり見られませんが、現れた場合は危険信号です) - 嘔吐や下痢が繰り返され、歯ぐきが蒼白になる
| 項目 | 血液検査 | 腹部超音波検査 | 胆汁培養 |
|---|---|---|---|
| 確認項目 | 肝数値・ビリルビン | 胆管拡張・胆石 | 原因菌・抗生物質への反応 |
| 麻酔の要否 | 不要 | 不要 | 短時間の鎮静が必要 |
| 所要時間 | 当日中に結果 | 30分前後 | 3〜5日 |
| 推奨される時期 | 症状に気づいたらすぐ | 血液検査で異常があったとき | 治療への反応が鈍いとき |
検査費用・所要時間は病院ごとに異なる場合があります

品種別の注意・再発防止のポイント
一部の犬種は、慢性肝胆道疾患に対して遺伝的に脆弱であることが知られています。特にコッカー・スパニエルは肝胆道疾患の素因が報告されている代表的な犬種であり、他にも複数の犬種で遺伝的な素因が指摘されています。このような素因がある場合や、中年以降の年齢の犬では、年に1〜2回の肝数値(血液検査)による定期検診を受けることをお勧めします。また、人工色素や高脂肪のオヤツ、キシリトールを含む人間の食品は絶対に与えないでください。急な食事の変更も避けてください。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Clinical Medicine of the Dog and Cat, 4th Edition — Hepatobiliary Disorders Chapter
[2] Small Animal Critical Care Medicine, 3rd Edition — Hepatic and Biliary Emergencies
[3] Notes on Canine Internal Medicine, 4th Edition — Jaundice and Cholestasis