犬のライム病は、ボレリア菌に感染したマダニに刺されることで発症する感染症です。韓国でも発症報告が増加しているため、散歩後のマダニチェックと早期診断が重要です。


このような症状が見られる場合は、24時間以内に動物病院を受診してください。
次のいずれかの症状が見られる場合は、緊急での受診が必要です。ライム腎炎は病気が急速に進行し、死亡率が高いため、適切な処置を行うための時間的猶予(ゴールデンタイム)が非常に短いです。尿量が急激に減少または増加した場合、脚の浮腫や腹部膨満を伴う場合、発作や起立不能などの神経症状が現れた場合、そして24時間以上飲食を拒否し続ける場合は、夜間であっても直ちに動物病院の救急外来を受診してください。
| 項目 | 迅速抗体キット(SNAP 4Dx) | 定量C6抗体検査 | 尿タンパク/クレアチニン(UPC) |
|---|---|---|---|
| 検査時間 | 10分 | 2〜3日 | 当日 |
| 確認項目 | 抗体スクリーニング(曝露の有無) | 抗体の定量・治療反応の評価 | ライム腎症(タンパク尿)の早期発見 |
| 必要な時期 | 症状が疑われる時の一次検査 | 陽性後の抗体値・治療反応の確認 | 陽性時の腎合併症の確認 |
| 飼い主の負担 | 低い | 中程度 | 低い |
検査項目と費用は病院・地域・体重によって異なります。

再発の予防と品種別の注意点
ライム病は、一度治療を終えてもマダニに再び刺されると再感染する可能性があります。また、治療後でも細菌が完全に除去されず、再発が報告されるケースもあります。春や秋の散歩後は、耳の裏側、首筋、脇、指の間などを指でなぞるようにしてマダニの付着を確認しましょう。犬種を問わず、ライム病陽性と診断された犬はライム腎症(蛋白尿)のリスクがあるため、治療前後(約6ヶ月後)に定量C6抗体検査と尿検査を併せて経過観察することをお勧めします。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Greene, C.E., Infectious Diseases of the Dog and Cat, 4th Ed, Chapter on Borreliosis (Lyme Disease)
[2] BSAVA Manual of Canine and Feline Dermatology, 4th Ed, Tick-borne diseases section
[3] Principles and Practices of Canine and Feline Clinical Parasitic Diseases, Ectoparasites chapter
[4] ACVIM Consensus Update on Lyme Borreliosis in Dogs and Cats (Littman et al., 2018)