コクシジウムは、猫に慢性下痢を引き起こす代表的な原虫寄生虫です。早期診断と抗寄生虫薬による治療、環境消毒が回復の鍵となります。


すぐに病院へ連れて行かなければならない危険なサイン
体重が減少したり、歯茎が蒼白になったり、12時間以上水を飲まない場合は、直ちに動物病院へお越しください。猫は脱水症状や低血糖が急速に進行し、数時間で生命の危険にさらされる可能性があります。粘液を伴う血便、嘔吐、脱力感などの兆候も、緊急診療の対象となります。

猫の再感染を防ぐためのポイント
子猫期のコクシジウム感染症は、環境中に残存する嚢胞(のうほう)のために一度治療しても再感染しやすいため、里親家庭へ迎え入れた直後の2週間以内に1回、糞便検査を行うことをお勧めします。母猫や兄弟猫がいる場合は、それらも一緒に検査・治療を行うことで再発を防ぐことができます。また、餌入れや寝具なども一緒に洗濯・消毒することをお勧めします。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
シェア
[1] Schaer M., Gaschen F., Clinical Medicine of the Dog and Cat, 4th Edition, Chapter 9: Digestive Diseases
[2] Bexfield N., Lee K., 100 Top Consultations in Small Animal General Practice, Section 4: Gastrointestinal Cases
[3] Companion Animal Parasite Council (CAPC) Guidelines, Coccidia in Cats