犬の不整脈(心房細動)は、心臓の電気信号が不規則になることで、心拍数が速く不規則になる疾患です。早期発見と適切な管理が重要です。



すぐに病院を受診する必要がある緊急のサイン
犬が突然倒れ、呼吸が止まったり、心拍が全く感じられなかったりする場合は、直ちに救急病院へ連れて行ってください。これは心停止の状態である可能性がありますので、119に通報し、胸骨圧迫を実施してください。心拍が不規則で、頻繁に倒れる場合も、直ちに動物病院を受診する必要があります。



犬種別の注意点と再発予防のコツ
ドーベルマン・ピンシャーをはじめとする大型犬や超大型犬は、心房細動に対してより脆弱です。特に拡張型心筋症や僧帽弁疾患など、心房が拡大する心臓病を併発している場合、リスクが高まります。心臓病の素因がある場合は、定期的な心臓検査を受けることをお勧めします。投薬中は自己判断で急に中止せず、症状に変化が見られた場合は直ちに獣医師にご相談ください。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
| 項目 | 主な症状 | 対処方法 | 病院受診の必要性 |
|---|---|---|---|
| 軽症 | 心拍が不規則、軽い疲労 | 散歩の調整、ストレスの軽減 | 定期検診 |
| 中等度 | 活動後の息切れ、無気力・失神 | 薬物を開始、心臓超音波検査 | 3〜6か月間隔で病院受診 |
| 重症 | 倒れる、呼吸困難、突然の虚脱 | 応急治療、電気的除細動(除細動)を検討 | 直ちに病院受診 |
症状の重症度によって治療の方向性が変わるため、正確な評価が必要です。
シェア
[1] Meurs KM. Genetics of Cardiac Disease in the Small Animal Patient. Vet Clin Small Anim Pract, 2010, 40:701–715.
[2] Textbook of Cardiovascular Medicine in Dogs and Cats. 2nd ed. Elsevier, 2018.
[3] Small Animal Critical Care Medicine, 3rd ed. Elsevier, 2020.