猫のNT-proBNPとトロポニンは、心機能の異常を早期に発見するための重要なバイオマーカーです。これらのマーカーは、心疾患の経過や重症度を評価する上で欠かせないツールとなります。



すぐに動物病院を受診すべきサイン
猫が突然息切れをしたり、口から泡を出したり、倒れたりする場合は、すぐに病院へ連れて行ってください。これは心不全の急性悪化の兆候であり、命に関わる可能性があります。



猫の品種別注意点と再発予防
メインクーンやラグドールは、常染色体優性遺伝する肥大型心筋症(HCM)に脆弱な代表的な品種です。ペルシャ、バーミーズ、シャムなどでも心筋症(特に制限型心筋症:RCM)が報告されているため、これらの品種の猫では定期的な心臓検査が重要です。治療中にマーカー値が安定しても、独断で薬物投与を中止せず、必ず獣医師の指示に従って調整してください。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
シェア
[1] The Cat, Clinical Medicine and Management, 2nd Edition, 2023
[2] Textbook of Cardiovascular Medicine in Dogs and Cats, 2022
[3] Small Animal Critical Care Medicine, 3rd Ed, 2021