猫の異物腸閉塞は、飲み込んだ異物が消化管を塞いでしまう消化器系の緊急疾患です。症状チェックリストから内視鏡・手術による治療、退院後のケアまでを一度にまとめました。


すぐに緊急動物病院へ連れて行かなければならないサイン
以下のいずれかに該当する場合は、直ちに24時間対応の動物病院へお越しください。 • 嘔吐が止まらず繰り返される、または嘔吐物に血液が混じっている • 腹部が硬く膨張している、または触れた際に激しい痛みの反応を示す • 肛門に糸や紐が引っかかっている(絶対に引っ張らないでください) • 歯茎が蒼白または黄色(黄疸)に変色している • 体力が急激に低下し、脱水が疑われる、かつ飲食不能の状態が続いている


このような猫は特に注意が必要です。
猫は好奇心が強く、何でも口に入れたがる習性があるため、糸状異物による事故を起こしやすい傾向があります。異物は、大きく鋭利なもの、細長いもの、あるいは液体を吸収して体積が増大する素材ほど、腸に引っかかって機械的な閉塞を引き起こすリスクが高まります。糸で縛られた釣り竿のおもちゃや包装材の紐は、糸状異物事故の一般的な原因となりますので、遊ばせている間は必ず見守り、使用していないときは引き出しや施錠できる箱にしまって保管してください。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Little SE, editor. The Cat: Clinical Medicine and Management. 2nd ed. St. Louis: Elsevier Saunders; 2023.
[2] Fossum TW, editor. Small Animal Surgery. 5th ed. St. Louis: Mosby Elsevier; 2019.
[3] Ettinger SJ, Feldman EC, Côté E, editors. Textbook of Veterinary Internal Medicine. 8th ed. St. Louis: Elsevier; 2017.