猫の慢性腎臓病(CKD)は進行性の疾患であり、生活の質を低下させる可能性があります。適切な対症療法と管理により、症状の緩和と寿命の延長が期待できます。



すぐに動物病院を受診する必要がある緊急のサインです。
猫が突然食欲を完全に失い、嘔吐を繰り返したり、意識が不明瞭になったり、呼吸が速くなったりした場合は、すぐに病院へ連れて行ってください。これは腎機能が著しく低下している、あるいは脱水や尿毒症が進行しているサインである可能性があります。尿毒症毒素が蓄積すると嘔吐や食欲不振が悪化するため、獣医師による迅速な評価と治療が必要です。



猫の品種によって危険度が異なりますので、注意が必要です。
ペルシャのような一部の品種では、遺伝的に腎臓に嚢胞が生じ、成猫になるにつれて慢性腎臓病(CKD)へと進行する可能性があります。また、それ以外にも遺伝性や家族性の腎臓疾患が報告されている品種も存在します。ただし、ロシアンブルーやメインクーンといった特定の品種における発症率を数値で断定できる根拠は限定的です。里親になる前にその品種の特性や遺伝性疾患に関する情報を確認し、年齢を重ねるにつれて定期的に健康診断を受けることが重要です。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] The Cat, Clinical Medicine and Management, 2nd Edition. Elsevier, 2023.
[2] Applied Veterinary Clinical Nutrition, 2nd Ed. Wiley-Blackwell, 2021.
[3] Small Animal Critical Care Medicine, 3rd Ed. Elsevier, 2022.