飼い主が留守の間、犬が家具やドアなどを繰り返し噛んだり引っ掻いたりする分離不安に関連した行動障害について、症状、原因、診断、治療、家庭でのケアの観点から、獣医行動学の知見に基づいてまとめました。


このような場合は、すぐに獣医行動専門医にご相談ください。
破壊行動や、足や鼻の皮膚損傷など自傷と見られる行動が見られる場合、あるいは攻撃性が伴う場合は、一般的なしつけだけでは解決が難しいことがあります。また、複数の刺激に対して恐怖を示したり、さまざまな場面で不安を見せたりし、継続的な行動修正にも反応が薄い場合は、専門家の助けが必要です。重症例では、獣医師が初期評価段階から薬物療法を処方することもあるため、必ず獣医行動専門家の相談を受けてください。


罰は絶対に禁止です。
破壊行動を発見した際、犬を叱ったり体罰を加えたりすることは避けてください。犬は、時間が経過した行動と罰を結びつけることができないためです。むしろ、飼い主の帰宅そのものを恐れるようになり、不安が悪化してしまう可能性があります。しつけは必ず、褒め言葉やおやつを用いたポジティブ・レインフォースメント(正の強化)の方法で行ってください。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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