犬の高カルシウム血症は、血液中のカルシウム濃度が正常値を超えて上昇する内分泌疾患であり、多飲、便秘、無気力などの症状が現れることがあります。早期に診断し、原因を特定することが重要です。



症状が重い場合や腎機能に異常が疑われる場合は、すぐに動物病院を受診してください。
犬に激しい嘔吐、持続的な無気力や衰弱、多尿による脱水症状が見られる場合は、すぐに動物病院へ連れて行ってください。高カルシウム血症が重症化すると、腎細管にカルシウムが沈着して腎機能が急激に低下したり、不整脈などの心拍リズム異常が生じたりする可能性があります。特に、すでに腎臓疾患を抱えている犬ではリスクが高まります。緊急時には、輸液療法と併せてカルシウム濃度を低下させる治療が必要です。



副甲状腺機能亢進症のリスクが高い犬種は、特に注意が必要です。
副甲状腺機能亢進症は、特定の犬種で発症しやすい傾向が報告されています。特にキースホンドでは、原発性副甲状腺機能亢進症の犬種特有の感受性が知られています。感受性のある犬種は高カルシウム血症のリスクが相対的に高いため、定期的な血液検査で早期発見することが重要です。また、高齢犬は腎機能の低下によりカルシウム調節が難しくなる可能性があるため、より注意が必要です。早期診断と継続的な管理で合併症を予防できます。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[2] Blackwell's Five-Minute Veterinary Consult Clinical Companion, Small Animal Toxicology, 3rd Edition. (2022). Calcium disorders and toxicities.
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