猫が抗うつ薬を誤って摂取すると、2~6時間以内に震え、発作、心臓異常などが現れる可能性があります。症状がなくても直ちに動物病院を受診してください。ここでは、獣医学の教科書を基に、薬剤ごとの毒性、応急処置、予防法をまとめました。


すぐに緊急動物病院へ連れて行かなければならない危険なサイン
発作が1回でも起きた場合、意識を失った場合、呼吸が不規則な場合は、今すぐ24時間対応の動物救急病院へお越しください。「もう少ししたら良くなるだろう」と待っていると、回復のゴールデンタイムを逃す可能性があります。薬を飲んだことが確実な場合は、症状がなくても2時間以内に病院を受診してください。


薬の保管が最も重要な予防策です。
処方箋薬や一般の医薬品は、猫が届かないように施錠できる引き出しや高い棚に保管してください。特にカプセル型の薬は、転がしておもちゃのように遊んでいるうちに食べてしまうケースが多く見られます。また、来客のバッグやコートのポケットに入っている薬も危険ですので、お客様が来られた際には、猫が届かない場所にバッグを置くようお願いしましょう。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Means C, Campbell A, Wismer T. Blackwell's Five-Minute Veterinary Consult Clinical Companion: Small Animal Toxicology, 3rd Ed. Wiley-Blackwell, 2023.
[2] Schaer M, Gaschen F. Clinical Medicine of the Dog and Cat, 4th Ed. CRC Press, 2022.
[3] Plumb DC. Plumb's Veterinary Drug Handbook, 10th Ed. Wiley-Blackwell, 2023.
[4] Drobatz KJ, Costello MF. Feline Emergency and Critical Care Medicine, 2nd Ed. Wiley-Blackwell, 2020.