猫の肝臓腫瘍は初期症状がほとんどないため、発見が遅れやすい腫瘍疾患です。初期の兆候から診断方法、手術や抗がん剤治療の選択肢、家庭でのケア方法まで、獣医学的根拠に基づいてまとめました。


今すぐ24時間対応の動物病院を受診すべき症状
次の症状のいずれかが見られた場合は、直ちに救急動物病院へ連れて行ってください。 • 急な黄疸(白目や歯茎が黄色くなる) • 突然倒れる、または歩けなくなる • 腹部が急激に膨らむ • 24時間以上完全に食べない • 呼吸が速くなる、または口を開けて呼吸する これらの症状は、肝機能の急激な悪化や腫瘍の破裂の可能性を示しています。


肝腫瘍を患う猫の飼い主さんが必ず知っておくべき注意点
• 定期的な経過観察が必須です: 手術後も3~6ヶ月ごとに超音波検査と血液検査を行い、再発や転移の有無を確認する必要があります。 • 一般的な解熱鎮痛剤は絶対に使用しないでください: アセトアミノフェン(タイレノールの成分)は猫にとって致命的です。肝機能低下の状態では特に危険性が高まります。 • 自己判断での補助剤の投与は禁止です: 獣医師の処方なしに与える肝臓栄養剤は、かえって肝臓に負担をかける可能性があります。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Withrow SJ, Vail DM, Page RL. Hepatobiliary tumors. In: Withrow and MacEwen's Small Animal Clinical Oncology, 5th Ed. Saunders Elsevier; 2013. Chapter 22.
[2] Liptak JM, Dernell WS. Hepatic neoplasia. In: Veterinary Surgical Oncology, 2nd Ed. Wiley-Blackwell; 2022.
[3] Ettinger SJ, Feldman EC, Côté E. Hepatic neoplasia in cats. In: Textbook of Veterinary Internal Medicine, 8th Ed. Elsevier; 2017. Chapter 291.