猫の慢性腎臓病は、高齢猫で最もよく見られる進行性の疾患です。初期症状から診断方法、治療法および家庭でのケアまで、獣医学の教科書を基に網羅的にまとめました。


この症状がある場合は、すぐに動物病院へお越しください。
以下の症状は、腎機能が急激に悪化している兆候である可能性があります。24時間以内に必ず動物病院を受診してください。 • 24時間以上、食事と飲水を完全に拒否している • 1日3回以上嘔吐を繰り返している • 歩行困難、痙攣、意識レベルの低下 • 排尿がまったくない • 極度の無気力、瞳孔の焦点が定まらない


品種別の注意点と再発防止のコツ
ペルシャ猫は遺伝性多嚢胞腎(PKD)の発症率が高いため、より早い時期から定期的な健康診断が必要です。また、アビシニアンやシャム猫でも腎アミロイドーシスなどの遺伝性腎疾患が報告されているため、併せて注意を払うのが良いでしょう。品種に関わらず、高齢期に入った猫であれば、6ヶ月ごとに腎臓の数値を確認することをお勧めします。すでに診断されている猫の場合は、療法食の給餌、水分管理、そして定期的な検診を継続することが、再悪化を防ぐための鍵となります。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Langston CE, Eatroff AE. Chronic Kidney Disease. In: Silverstein DC, Hopper K (eds). Small Animal Critical Care Medicine, 3rd Ed. Elsevier Saunders, 2023.
[2] Little SE (ed). The Cat: Clinical Medicine and Management, 2nd Edition. Elsevier Saunders, 2023. Chapter 35: Urinary Tract Disease — Chronic Kidney Disease.
[3] Herring I. The Veterinary Workbook of Small Animal Clinical Cases. CABI, 2023. Case 28.