猫の腹腔内腫瘍の鑑別は、腹部膨満、体重減少、食欲低下などの非特異的な症状から始まります。正確な診断のためには超音波検査と生検が必要です。早期発見と適切な治療が予後に大きな影響を与えます。



すぐに病院を受診すべき症状
猫が突然激しい呼吸困難を示したり、腹部が急激に膨らんだり、嘔吐や血便を繰り返す場合は、すぐに動物病院を受診する必要があります。これは腹腔内出血や腸閉塞などの緊急事態である可能性があります。



再発の予防と品種別の注意点
特定の品種、特にシャム猫では、消化器リンパ腫をはじめとする消化管や腹腔内の腫瘍の発症傾向が報告されています。定期的な健康診断と腹部超音波検査をお勧めします。治療後も3~6カ月の間隔で経過観察を行い、再発の有無を確認する必要があります。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
| 項目 | 腫瘍の種類 | 転移の可能性 | 手術の可否 | 主な治療法 |
|---|---|---|---|---|
| 良性腫瘍(嚢胞、血管腫) | 低い | 高い | 手術可能 | 外科的切除 |
| 悪性腫瘍(癌、リンパ腫) | 高い | 低い | 限定的 | 化学療法、放射線治療 |
| 炎症性病変(結節性腹膜炎) | なし | 低い | 手術不要 | 薬物治療 |
正確な診断のために組織学的検査が必須です。
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[1] Terragni, R. et al. (2012). Stomach wall evaluation using helical hydro-computed tomography. Veterinary Radiology & Ultrasound, 53(4), 402–405.
[2] Gottfried, S.D. et al. (2000). Metastatic digital carcinoma in the cat: A retrospective study of 36 cats (1992–1998). Journal of the American Animal Hospital Association, 36(6), 501–509.
[3] Clinical Medicine of the Dog and Cat, 4th Ed. (2018). Abdominal ultrasound findings in feline gastric tumors. Elsevier.