ヨークシャー・テリアは、気管虚脱の発症率が最も高い犬種です。1~4段階別の症状とケア方法、緊急時のサインをまとめました。


| 項目 | 1~2ステージ | 3ステージ | 4ステージ |
|---|---|---|---|
| 家庭でのケア | 体重・環境管理中心 | 薬物+環境管理を併用 | 応急処置後に入院 |
| 散歩の道具 | ハーネス必須 | ハーネス+短距離のみ | 散歩は控えめに、室内活動のみ |
| 薬物治療 | 症状時のみ鎮咳薬 | 気管支拡張薬・消炎薬を定期的に | 酸素供給・鎮静剤・ステロイド |
| 手術の検討 | False | True | True |
| 予後 | 管理をしっかりすれば安定的 | 薬物で約70%(最大71%)改善 | ステント・体外副木で改善の可能性 |
ステージは獣医師が胸部レントゲン・透視検査で診断します
このようなサインが見られた場合は、すぐに動物病院へ連れて行ってください。
気管虚脱は、突然激しい発作性の咳が起きると、呼吸困難の危機(クライシス)に発展する可能性があります。歯ぐきや舌が青ざめる(チアノーゼ)、咳の後に一時的に意識を失う、安静にしていても肩が震えるほど息苦しい場合は、夜間でも応急処置のできる病院へ連れて行く必要があります。待っている間、涼しい場所に移動させ、興奮させないことが重要です。

ヨークシャー・テリアの飼い主さんがよく見落としがちなポイント
気管虚脱は、診断後でも完治する病気ではなく、生涯にわたって管理が必要な病気です。薬を飲んで咳が減ったからといって、自己判断で薬を中止すると、病気が急速に進行する可能性があります。また、歯科疾患、心肥大、慢性気管支炎を併発している場合、咳がさらに悪化するため、1年に1〜2回は胸部X線検査と心臓検査を併せて受けることをお勧めします。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Canine and Feline Respiratory Medicine, 3rd Edition - Tracheal Collapse Chapter
[2] Small Animal Critical Care Medicine, 3rd Ed - Lower Airway Disease in Dogs (Lynelle R. Johnson)
[3] Clinical Medicine of the Dog and Cat, 4th Ed - Tracheal Collapse Imaging
[4] Maggiore AD. Tracheal and airway collapse in dogs. Vet Clin North Am Small Anim Pract. 2014