ダックスフンドは、椎間板ヘルニア(IVDD)や関節・眼科の遺伝性疾患のリスクが高い犬種です。飼い主さんが必ずチェックすべき5つの主要疾患と予防のポイントをご紹介します。


このサインが見えたら、すぐに病院へ
次のいずれかの症状が見られた場合は、できるだけ早く、24時間以内に神経疾患の診療が可能な動物病院を受診してください。椎間板ヘルニアにより神経症状が現れた場合、早期に診察を受け、手術の必要性を判断することで回復の可能性が高まります。 - 突然後ろ足に力が入らなくなったり、引きずって歩いたりする場合 - 腰に触れたときに悲鳴を上げたり、背中を弓なりに反らせたりする場合(胸腰椎痛の兆候) - 自力で排尿・排便ができず、失禁する場合 - 普段は問題なく登っていたソファや階段を突然拒否する場合
| 項目 | IVDD | 膝蓋骨脱臼 | PRA(網膜) | クッシング |
|---|---|---|---|---|
| 主な発症時期 | 3~7歳 | 1歳以降 | 4~6歳 | 7歳以降 |
| 初期のサイン | 腰の痛み・後ろ足の脱力 | 足を上げて歩く | 暗い場所でぶつかる | 多飲・多尿 |
| 遺伝子検査の可否 | False | False | True | False |
| 予防の可能性 | 部分的に可能 | 部分的に可能 | 不可(早期発見のみ) | 不可 |
獣医内科学・神経学の教科書に基づく一般的な傾向であり、個体ごとに差があります

ダックスフンドの里親募集や繁殖を検討する際に確認すべきポイント
犬をお迎えになる前や、繁殖をご検討中の方は、以下の点をご確認ください。 - 親犬のIVDD(椎間板ヘルニア)や膝蓋骨脱臼の既往歴を確認する(ブリーダーに直接質問) - ミニチュア・ダックスフンドの場合は、PRA(進行性網膜萎縮)遺伝子検査の結果を依頼する - 同じ毛色・体型の系統の兄弟犬の健康状態を確認する - 生後8週間未満の早期譲渡は避け、予防接種の記録を確認する

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] The Veterinary Workbook of Small Animal Clinical Cases, Case 46 (Intervertebral Disc Disease in Chondrodystrophic Breeds)
[2] Clinical Medicine of the Dog and Cat, 4th Edition — Hansen Type 1/2 IVDD Pathophysiology
[3] Small Animal Cytologic Diagnosis Canine and Feline Disease, 2nd Edition — Table 14.13 Diagnostic Findings with IVDD
[4] Marioni-Henry K., Feline Spinal Cord Diseases, 2010 (IVDD 발병률 비교 자료)