ロシアンブルーは、尿路結石、肥満、肥大型心筋症などに注意が必要な短毛種の猫です。この品種に合わせた健康管理のポイントと、早期発見のためのサインをまとめました。


この兆候が見られた場合は、すぐに動物病院へお越しください。
以下の症状が一つでも見られた場合は、一刻も早く動物病院へ連れて行ってください。 • トイレに入り出りを繰り返すものの、尿が出ない(特にオス猫) • 鳴き声を上げながら排尿姿勢を取る • 尿に血が混じる • 呼吸が速く、口を開けて息をする • 突然、後ろ足を拖行したり、冷たくなったりする 特にオス猫の尿道閉塞は、徐脈や循環虚脱、高カリウム血症、そして著しい腎機能数値の悪化を招く、命に関わる緊急事態です。夜間であっても、直ちに24時間対応の動物病院へ向かってください。
| 項目 | 尿路結石 | 肥満関連 | 肥大型心筋症 |
|---|---|---|---|
| 主な発生時期 | 1〜10歳 | 去勢・避妊直後〜5歳 | 3〜7歳 |
| 初期症状 | 頻尿、血尿 | 体重増加、活動量の低下 | 呼吸が速くなる、運動を嫌がる |
| 診断方法 | 尿検査、超音波 | 体重・BCS測定 | 心臓超音波 |
| 推奨される検診周期 | 年1〜2回の尿検査 | 月1回の体重測定 | 年1回の心臓超音波 |
| 予防・管理 | 水分摂取を増やす | 定量給餌、遊び | 早期発見が鍵 |
獣医内科学の教科書をもとに整理した一般的な基準です。個別の診断は獣医師への相談が必要です。

定期検診の推奨間隔
ロシアンブルーは、外見上は健康そうに見えても、心臓病や結石は初期段階ではほとんど症状が出ません。以下の周期で健康チェックを受けることをおすすめします。 • 1歳未満:6ヶ月ごとに基本検診+予防接種 • 1〜6歳:年1回の総合検診(血液・尿・心臓聴診) • 7歳以上:年2回、心臓エコー検査と腎機能値の追加検査 特に親猫に肥大型心筋症の既往歴がある場合は、1歳頃にはじめて心臓エコー検査を受け、基準値を記録しておくことを推奨します。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Susan E. Little, The Cat: Clinical Medicine and Management, 2nd Edition, Elsevier, 2022
[2] Schaer M., Gaschen F., Clinical Medicine of the Dog and Cat, 4th Edition, CRC Press, 2017
[3] Landsberg G. et al., Introduction to Animal Behavior and Veterinary Behavioral Medicine, Wiley-Blackwell
[4] Kopecny L, Palm CA, Segev G, et al. Urolithiasis in cats: evaluation of trends in urolith composition and risk factors (2005-2018). J Vet Intern Med. 2021;35(3):1397-1405