ブリティッシュショートヘアは、肥大型心筋症と多嚢胞性腎疾患にかかりやすい品種です。年齢ごとの定期健診スケジュールと必須検査項目をまとめました。

| 項目 | 若い猫(~1歳) | 成猫(1~7歳) | 老齢猫(7歳以上) |
|---|---|---|---|
| 基本の身体検査 | 年2回 | 年1回 | 年2回 |
| 血液検査(CBC・生化学) | 1歳時に1回 | 年1回 | 年2回 |
| 心臓超音波 | 1歳時に基準検査 | 2~3年に1回 | 年1回 |
| 腎臓超音波(PKD) | 6か月~1歳時に1回 | 必要に応じて | 年1回 |
| 歯科検診 | 年1回 | 年1回 | 年2回 |
| 予防接種 | 基礎接種の完了 | 3年に1回(総合) | 獣医師に相談 |
AAFP・AAHAの猫のライフステージ・ガイドラインを参考に作成した一般的な推奨案です。検診は少なくとも年1回受けることが推奨され、個々の猫の状態に応じて獣医師が調整できます。

1歳の猫で必ず心エコー検査を受けるべき理由
獣医内科・心臓学の教科書によれば、肥大型心筋症は症状がほとんどない潜在(無症状)期が長く続くことがあり、一見健康に見える猫でも発見されることがあります。聴診だけでは異常を見逃す可能性がありますが、心エコー検査はHCMを診断し、他の心疾患と鑑別する上で最も感度の高い非侵襲的検査です。1歳頃には心エコー検査で左心室壁の厚さや心房の大きさを測定しておくと、その後の検診で変化を比較するための基準値が得られます。費用負担がかかる場合でも、生涯に一度は必ず受けておきましょう。

定期健診の間にも、すぐに病院へ連れて行かなければならないサイン
定期健診のスケジュールとは関係なく、次のような兆候が見られた場合は、24時間以内に動物病院を受診してください。 - 呼吸が速い、または口を開けて呼吸している(1分間に40回以上) - 急な食欲低下+体重減少 - 多飲・多尿(水入れが頻繁に空になり、トイレが普段より頻繁に汚れる) - 後ろ足のマヒや痛みによる鳴き声(大動脈血栓塞栓症の疑いあり) - 歯ぐきや舌が蒼白または青白く見える

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Textbook of Cardiovascular Medicine in Dogs and Cats - Hypertrophic Cardiomyopathy chapter
[2] Small Animal Critical Care Medicine, 3rd Ed - Feline Cardiomyopathy Classification
[3] American Animal Hospital Association (AAHA) Feline Life Stage Guidelines