ビション・フリーゼが遺伝的にかかりやすい膝蓋骨脱臼、アトピー性皮膚炎、白内障などの主な疾患をわかりやすくまとめ、飼い主さんが自宅で確認できるチェックポイントをご紹介します。


このような兆候が見られたら、すぐに病院へ連れて行ってください。
遺伝性疾患は初期段階では症状が軽微なため、見落としがちです。以下の兆候のいずれかが24時間以上続く場合は、必ず受診してください。 - 片方の足を頻繁に上げて歩いている - 足、耳、お腹を繰り返しなめたりかいたりしている - 瞳孔が白く濁って見える - 頻尿だが、尿量は少ない - 排尿時に苦しそうに鳴く、または血尿が見られる

| 項目 | 膝蓋骨脱臼 | アトピー性皮膚炎 | 白内障 | 膀胱結石 |
|---|---|---|---|---|
| 主な好発時期 | 生後6か月~3歳 | 生後6か月~3歳 | 3~7歳 | 5歳以上 |
| 代表的なサイン | 後ろ足のスキッピング | 繰り返すかゆみ | 目の濁り・視力低下 | 血尿・排尿困難 |
| 家庭でのチェック頻度 | 週1回の歩行観察 | 毎日の皮膚チェック | 月1回の目の写真 | 週1回の尿の色チェック |
| 推奨される検診周期 | 年1回 | 年2回 | 年1回 | 年1回 |
獣医内科学・獣医外科学の教科書に基づく
1年に1回、総合健康診断は必ず受けさせてあげてください。
ビション・フリーゼは7歳未満では年に1回、7歳以降では年に2回の総合健康診断をお勧めします。血液検査、尿検査、腹部エコー、膝蓋骨の触診、眼科検査を一度に受けていただければ、遺伝性疾患の大半を早期に発見することが可能です。また、保険加入前に既往症とみなされないよう、幼少期から健康診断の記録を積み重ねておくことも役立ちます。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
シェア
[1] BSAVA Manual of Canine and Feline Dermatology, 4th Edition
[2] Ettinger SJ, Feldman EC. Textbook of Veterinary Internal Medicine, 8th Edition
[3] Gelatt KN. Veterinary Ophthalmology, 6th Edition
[4] Slatter's Fundamentals of Veterinary Ophthalmology, 5th Edition