ロシアンブルーは泌尿器疾患や肥満に弱い品種ですので、年齢に合わせた検診スケジュールが重要です。1歳からシニア期まで必ず受けたい検診項目と周期をまとめました。


| 項目 | 子猫期(〜1歳) | 成猫期(1〜6歳) | 高齢期(7歳〜) |
|---|---|---|---|
| 検診周期 | 2〜4週ごと | 年1回 | 年1〜2回(10歳以上は6か月ごと推奨) |
| 基本身体検査 | True | True | True |
| 血液一般検査(CBC) | 1回 | 年1回 | 年1〜2回 |
| 尿検査 | 1回 | 年1回 | 年1〜2回 |
| 腹部超音波 | False | 年1回推奨 | 年1〜2回推奨 |
| 心臓超音波 | False | 1回基準値 | 年1回 |
| 甲状腺検査(T4) | False | False | 年1回 |
| 血圧測定 | False | 年1回 | 年1〜2回 |
教科書の推奨を反映した推奨スケジュールで、全年齢で最低年1回、7歳からは診断検査を含めて年1回、10歳以上は6か月ごとを基準とし、個体の状態に応じて獣医師と調整します
泌尿器の検査は「症状がなくても」必ず受けましょう
下部尿路疾患は、無症状の期間が長いことが多いため、症状がなくても泌尿器系の健康チェックを受けることをおすすめします。尿路結石は、小さいうちはほとんど症状が出ませんが、尿道を塞ぐと急速に緊急事態に発展する可能性があります。特に去勢済みのオス猫は尿道閉塞のリスクが高いとされているため、無症状の段階でも定期的に尿検査や腹部エコーなどの画像検査を受け、早期に異常を確認することが大切です。尿に異常が疑われる場合は、まず清潔な尿検体を採取して検査を行うことが診断の第一歩となります。

このような兆候が見られたら、定期健診を前倒しにしましょう。
定期健診のスケジュールとは別に、以下のサインのいずれかが見られた場合は、次の健診を待たずにすぐに動物病院へお越しください。トイレには頻繁に入るものの尿がほとんど出ない、あるいは鳴き声を上げている場合、24時間以上餌を拒否している場合、急激な飲水量の増加、呼吸が速い、または口を開けて呼吸している場合などが該当します。ロシアンブルーは痛みを隠す傾向が強い品種であるため、小さなサインでも大きな意味を持ちます。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Little S., The Cat: Clinical Medicine and Management, 2nd Edition, Elsevier
[2] Ettinger S., Feldman E., Cote E., Textbook of Veterinary Internal Medicine, 8th Edition
[3] Kopecny L., Palm CA., Segev G., et al., Urolithiasis in cats: evaluation of trends in urolith composition and risk factors (2005–2018), J Vet Intern Med, 2021;35(3):1397–1405
[4] Horwitz D., Introduction to Animal Behavior and Veterinary Behavioral Medicine, Wiley-Blackwell