家庭内でガス漏れにペットがさらされた際に現れる症状と、すぐに取るべき緊急対応法を段階的にご説明します。

| 項目 | 軽度 | 中等度 | 重症 |
|---|---|---|---|
| 主な症状 | くしゃみ・涙 | ふらつき・嘔吐 | 意識低下・けいれん |
| 呼吸の状態 | 普段より速い | 息苦しい呼吸・ハアハアする | 呼吸困難・青い歯ぐき |
| 対応 | すぐに換気・避難 | 避難後、病院へ電話 | 避難と同時に119・病院へ搬送 |
| 搬送の緊急度 | 1〜2時間以内に診療 | 30分以内に病院へ | すぐに救急外来へ |
歯ぐきの色がピンクから蒼白または青っぽく変わったら重症のサインです

この症状が見られた場合は、すぐに救急病院へお越しください。
意識がもうろうとしている、けいれんや呼吸困難、青紫色の歯ぐきが見られる場合は、1分たりとも遅れずに換気の良い場所へ移動し、直ちに救急動物病院に連絡してください。一酸化炭素中毒は、外見上は元気そうに見えても数時間後に脳損傷が現れることがあるため、無臭のガス漏れの可能性がある場合は、症状が軽くても必ず受診してください。

猫の場合は特に注意が必要です。
猫は体内で有毒物質を分解する代謝酵素が限られているため、さまざまな有害物質に対して特に敏感です。そのため、同じ環境にさらされていてもより大きな影響を受ける可能性があります。さらに、体をなめて毛づくろいする習性があるため、体についてしまった物質を飲み込んで口からも暴露されるリスクがあります。特に床にたまりやすいLPガスは、低い位置で寝ている猫にとってより危険です。また、ガス漏れ時に驚いて狭い隙間や家具の後ろに隠れる習性があるため、避難する前に普段隠れる場所を事前に確認しておくとよいでしょう。


タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Silverstein DC, Hopper K, Small Animal Critical Care Medicine, 3rd Ed, Chapter on Toxicology & Inhalation Injury, 2023
[2] Peterson ME, Talcott PA, Small Animal Toxicology, 3rd Ed, Carbon Monoxide & Smoke Inhalation, 2013
[3] Drobatz KJ et al., Textbook of Small Animal Emergency Medicine, Respiratory Emergencies, 2018