犬のいびきの主な原因(気道構造の異常・肥満・アレルギー)と段階別の対処法、そしてすぐに動物病院を受診すべき緊急のサインをまとめました。

| 項目 | 症状の特徴 | 伴うサイン | 推奨される対処 |
|---|---|---|---|
| 第1段階(軽度) | 時々いびきをかく、普段と変わらない活動・食欲 | なし | 自宅で環境管理 — 加湿・寝る姿勢の調整 |
| 第2段階(中等度) | 毎日いびきをかく、息をするのが苦しそう | 鼻水、くしゃみ、鼻づまり | 48時間以内に動物病院を受診・鼻腔検査 |
| 第3段階(重度) | チアノーゼ・無呼吸の区間を繰り返す | 口・歯茎が青くなる、食欲・活力の急減 | すぐに救急動物病院へ |
症状が2段階以上、あるいは突然始まった場合は、ためらわずに病院へ行ってください。

この症状が見られたら、すぐに病院へ
いびきの中で、以下の兆候が一つでも見られる場合は、上気道閉塞による緊急状態の可能性があります。上気道閉塞は即時の認識と処置が必要ですので、ためらわずにすぐに病院にご連絡ください。 • 口や歯茎が青く変色する(チアノーゼ) • 睡眠中に呼吸が止まる無呼吸エピソードが繰り返される • 起きている間も首を伸ばして苦しそうに呼吸する(吸気時の呼吸努力が著しく増加する) • 突然のいびきの開始+食欲・活動性の同時低下

短頭種をお迎えする飼い主さんは、ぜひ知っておいてください。
フレンチブルドッグ、パグ、シーズーは、いびきが「もともとそういうもの」だと勘違いされがちです。しかし、慢性的ないびきは酸素飽和度を低下させ、心臓に長期的な負担をかける可能性があります。年に1回、気道の構造検査を受け、いびきが次第にひどくなっている場合は、軟口蓋短縮術などの矯正手術の必要性について獣医師にご相談ください。


タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Reinero C.R. et al., Canine and Feline Respiratory Medicine, 3rd Edition, Wiley-Blackwell, 2022
[2] Nelson R.W. & Couto C.G., Small Animal Internal Medicine, 6th Edition, Elsevier, 2020