愛犬や愛猫が水に落ちた際、生死を分ける最初の5分間の対応法と病院搬送の基準をまとめました。心肺蘇生法の順序や体温維持のコツもご確認ください。

| 段階 | 状態 | 対応 |
|---|---|---|
| 軽症 | 自力で脱出し、数回の咳の後に正常な呼吸に戻る | 体温維持、12~24時間観察後に病院へ |
| 重症 | ふらつき、呼吸が荒く唇が蒼白 | 保温し、直ちに病院へ搬送 |
| 緊急 | 意識なし、呼吸・脈拍が微弱またはなし | 現場でCPRを開始+直ちに病院へ |

すぐに動物病院を受診すべき緊急のサイン
次のいずれかに該当する場合は、心肺蘇生法(CPR)と保温を施しながら、一刻も早く24時間対応の動物病院へ搬送してください。 - 意識がない、または名前を呼んでも反応がない - 呼吸が止まっている、あるいは呼吸はしているが胸がガサガサと荒く息苦しそうである - 歯ぐきが白っぽく、または青紫色に変色している(チアノーゼ) - 口や鼻から泡やピンク色の液体が絶えず出ている - けいれん、全身の硬直、失禁が見られる - 海水、汚染された水、プールの塩素水を大量に飲み込んだ 特に、水から上がった直後は元気そうに見えても、数時間後に呼吸困難を引き起こす遅発性の肺損傷(肺水腫など)が生じる可能性があります。そのため、症状がなくても当日中に獣医師の診察を受けることをお勧めします。

猫・短頭種・小型犬 — 追加の注意事項
体格や呼吸器の構造によって、溺死のリスクや回復の速さが異なります。 - 猫: 心筋の低酸素症、酸血症、電解質異常により不整脈が生じる可能性があります。タオルで体を包んで落ち着かせ、刺激を最小限に抑えて搬送してください。 - 短頭種(ブルドッグ、パグ、ペルシャなど): 気道の構造が狭いため、水吸引後に呼吸困難が悪化することがあります。軽症に見えても、すぐに病院へお越しください。 - 超小型犬・老犬・心臓病のあるペット: 低体温や肺水腫に脆弱なため、酸素投与や集中的なモニタリングが必要になる場合があります。 プール、浴槽、トイレ、貯水槽は日常生活でよく見られる溺死の場所です。遊んでいる間も、必ず視界から外さないようにしてください。


タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Small Animal Critical Care Medicine, 3rd Ed — Drowning and Submersion Injury
[2] Notes on Canine Internal Medicine, 4th Ed
[3] Handbook of Veterinary Pharmacology — Emergency Drugs