散歩中に植物のトゲが肉球や皮膚に刺さってしまった際、飼い主さんが直ちに把握すべき緊急時の判断基準と、安全な対処法をまとめました。

| 項目 | 緊急度 | 飼い主の対処 |
|---|---|---|
| 肉球(表面) | 低い | 自宅で除去を試みても可 |
| 肉球(深部) | 中程度 | 病院を推奨 |
| 口・歯茎・舌 | 高い | すぐに病院 |
| 鼻・鼻の中 | 高い | すぐに病院 |
| 目・まぶた | 緊急 | すぐに病院 |
| 耳の中 | 緊急 | すぐに病院 |
| 肛門・生殖器 | 高い | すぐに病院 |
緊急度は一般的な基準であり、個体の状態によって異なる場合があります

このような兆候が見られたら、すぐに動物病院へお越しください。
以下のいずれかの症状が見られた場合は、自宅で処置せず、すぐに動物病院へお越しください。 • 棘が折れて皮膚の内部に残っている場合 • 30分以上跛行(はこう)が続く、または足を着けない場合 • 刺さった部位が赤く腫れ、熱感がある場合 • 黄色い滲出液や膿が出ている場合 • 口、目、鼻、耳、肛門の周辺に刺さっている場合 • 草の穂(グラスアウン)が鼻孔や耳の奥に入り込んだ場合 • 出血が5分以上止まらない場合 • 発熱、食欲不振、元気低下が伴っている場合

猫の場合は、より慎重に扱う必要があります。
猫は痛みを隠す本能があるため、トゲが刺さっても跛行以外の症状がほとんど見られないことがあります。また、自分の傷を過剰に舐めて二次感染を招くケースも少なくありません。猫が一足だけ浮かせていたり、普段と比べて特定の部位のグルーミングに集中している場合は、必ず指の間まで確認してください。無理に掴んで抜こうとすると、飼い主が噛まれたり、猫がトゲをさらに深く押し込んだりする恐れがあるため、抵抗が強い場合はすぐに動物病院へお越しください。


タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Drobatz KJ, Reineke E, Costello MF, Culp WTN. Feline Emergency and Critical Care Medicine, 2nd Edition. Wiley-Blackwell, 2023
[2] Silverstein DC, Hopper K. Small Animal Critical Care Medicine, 2nd ed. Elsevier, 2015
[3] Little SE. The Cat: Clinical Medicine and Management, 2nd Edition. Elsevier, 2020