犬が排尿しようとして力を入れているのに、尿が出にくい場合は排尿困難を疑う必要があります。原因別の緊急性の判断方法と段階的な対処法を、獣医学的根拠に基づいてまとめました。

| 段階 | 状態 | 対応 |
|---|---|---|
| 🟡 軽症 | おしっこは出ますが、出すのに力む頻度が増えました | 24時間以内に動物病院を受診 |
| 🟠 中等度 | おしっこがポタポタとしか出ない、または血尿が見られます | 数時間以内に病院を受診 |
| 🔴 重症 | おしっこが全く出ません | 直ちに救急病院へ移動 |

すぐに緊急の動物病院へ連れて行くべきサイン
以下のいずれかの症状が見られる場合は、直ちに救急動物病院へお越しください。 • 尿が一切出ない • お腹が風船のように硬く膨らんでいる • 激しい痛みで体を丸めたり、動けなくなったりしている • 嘔吐、元気の低下、虚脱(倒れ込む状態)が併発している 尿道の完全閉塞は、尿が出せなくなる緊急性の高い緊急事態であり、適切な処置が遅れると激しい痛みを伴い、生命を脅かす可能性があります。詰まった尿はカテーテルを挿入して直ちに排出する緊急処置が必要ですので、一刻も早く病院へお越しください。

治療後も必ず守っていただきたいこと
排尿困難は再発率が高いです。特に尿路結石の場合、同じ種類の結石が再びできることがあります。 • 処方食のドッグフードは、獣医師から中止の指示が出るまで、勝手に変更しないでください。 • 退院後24時間以内に排尿が認められない場合は、すぐに病院にご連絡ください。 • オスの犬は尿道閉塞の再発リスクがあるため、定期的な尿検査が必要です。


タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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