猫の鼻血は、外傷から高血圧、鼻腔腫瘍まで、その原因は多岐にわたります。ここでは、緊急性の3段階判断基準、家庭での応急処置、そして直ちに動物病院を受診すべき危険信号を、段階的に整理してご紹介します。

| 緊急性 | 主な状態 | 推奨される対応 |
|---|---|---|
| 直ちに救急病院へ | 5分以上続く、両鼻孔から同時に出血、歯茎が蒼白、痙攣やふらつきを伴う | 直ちに24時間対応の救急動物病院へ |
| 当日中に病院へ | 外傷がないのに初めて鼻血が出た、繰り返すくしゃみに血液が混じる | 当日の予約または受診 |
| 1〜2日以内に予約 | 少量で1回限り、自然に止血し、活動量や食欲は正常 | できるだけ早く予約 |

すぐに救急外来を受診すべき危険なサイン
鼻血が5分以上止まらない場合や、両方の鼻孔から同時に出血している場合は、直ちに24時間対応の動物救急病院へお越しください。歯茎が白っぽくまたは青白く変色したり、けいれん、ふらつき、意識レベルの低下が伴う場合は、生命に危険が及ぶ可能性があります。搬送中は猫をできるだけ静かに保ち、鼻を強く塞いだり、頭を後ろに反らせたりしないでください。

絶対にやってはいけないこと
鼻を強くつまんだり、頭を後ろに引いたりすると、血液が気道へ逆流する危険があります。また、綿やティッシュを鼻の奥深く押し込むと、粘膜の損傷を悪化させる可能性があります。人間の止血スプレーや軟膏は猫にとって有毒な場合があるため、絶対に使用しないでください。鼻血が止まったように見えても、原因が不明な場合は必ず動物病院で診察を受けてください。


タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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