犬のリンパ腫治療において中心的な役割を果たす抗がん剤「ビンクリスチン」の作用機序、投与方法、副作用、そして飼い主の方が知っておくべき管理のポイントについてまとめました。


投与後3日間は必ず守ってください。
ビンクリスチンは投与後、少量が犬の尿、糞便、血液、嘔吐物とともに体外に排出され、投与後数日間は検出される可能性があります。投与当日から少なくとも3日間は、使い捨て(ビニール)手袋をはめて糞便を処理し、ビニール袋で密封してから手袋ごと一般ゴミとして廃棄してください。愛犬の寝具や食器も、他のペットや家族のものと分けて洗浄してください。妊娠中、妊娠を希望している方、授乳中の方は特に糞便との接触を避けるよう注意が必要です。
このような症状が見られたら、すぐに動物病院へ
投薬後2~7日の間に、食事を全く食べなくなったり、激しい嘔吐や下痢が24時間以上続いたり、歯茎の色が蒼白または黄色っぽくなったり、発熱(39.5℃以上)や脱力がひどくなる場合は、すぐに病院へお越しください。抗がん剤治療中は免疫力が低下するため、感染症のリスクも高まります。


タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Plumb's Veterinary Drug Handbook, 10th Edition - Vincristine Sulfate
[2] Handbook of Veterinary Pharmacology - Mitotic Spindle Inhibitors
[3] Therapeutic Strategies in Veterinary Oncology - Lymphoma Protocols