自宅で週1回、足と肉球をチェックすることで、関節疾患や傷、感染症を早期に発見できます。手で触って目で確認する5段階のセルフチェック法をご紹介します。


| 項目 | 正常 | 注意・観察 | すぐに病院へ |
|---|---|---|---|
| 肉球の質感 | 弾力があり潤っている | 少しざらつく、またはひび割れ | 血が見える、または深いひび割れ |
| 指の間の色 | 薄い肌色・ピンク | 少し赤みがかる | 濃い赤・黒ずんだ赤 |
| におい | ほとんどない | 少し酸っぱいにおい | 強い悪臭・カビのにおい |
| 触れたときの反応 | 落ち着いている | ビクッとする、または引っ込めようとする | キャンと鳴く・攻撃性 |
| 指の間の毛 | 乾いて整っている | 湿っている、または絡まっている | 浸出液・膿 |
注意・観察の段階が3日以上続く場合は病院の受診をおすすめします

このような兆候が見られた場合は、すぐに動物病院へお越しください。
自宅での足チェック中に、以下の兆候が見られた場合は、自己判断でのケアは避け、すぐに動物病院へお越しください。指の間に膿や滲出液が出ている、出血が止まらない、爪が根元まで折れて内部が露出している、肉球が火傷のように剥がれ、内部の組織が見えている、触ると悲鳴を上げ、激しく攻撃的な反応を示す場合などが該当します。特に、跛行が24時間以上続く場合は、関節の損傷の可能性も併せて検査する必要があります。

高齢犬や関節炎の症状がある子は、より頻繁にチェックしてあげてください。
高齢犬や関節炎のある子、膝蓋骨脱臼や股関節形成不全などの整形外科疾患を抱える子は、体重が足にかかるバランスが変わるため、特定の肉球だけが特に厚くなったりひび割れたりすることがよくあります。異常な体重負荷はこうした整形外科疾患に関連して生じることがあり、肉球の摩耗パターンが片寄ることもあります。このような子は週に2〜3回のチェックを推奨します。歩行のわずかな変化が見られた場合、肉球だけの問題ではなく関節の問題である可能性もあるため、足首の硬さや可動域も併せて確認してください。関節ケアが必要な場合は、膝蓋骨脱臼ケアガイドも併せてご参照ください。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] BSAVA Manual of Canine and Feline Dermatology, 4th Edition - Chapter: Nail and Paw Disorders
[2] Clinical Medicine of the Dog and Cat, 4th Edition - Dermatologic Examination
[3] Miller WH, Griffin CE, Campbell KL. Muller and Kirk's Small Animal Dermatology, 7th Edition