子猫の歯の生え変わりは、生後3~6ヶ月頃に乳歯が抜け永久歯に変わる自然な過程です。時期ごとの変化とケアのポイントをご紹介します。

| 項目 | 新生児期 | 乳歯期 | 歯の生え替わり期 | 永久歯完成 |
|---|---|---|---|---|
| 時期 | 0~2週 | 3週~3ヶ月 | 3~6ヶ月 | 6~7ヶ月頃 |
| 歯の状態 | 歯がない | 乳歯26本 | 乳歯→永久歯の生え替わり | 永久歯30本 |
| 主な変化 | 授乳 | 離乳食開始 | 歯の抜け・噛みたい欲求↑ | 成体の口腔完成 |
| 飼い主のポイント | 母乳授乳 | 柔らかいフード | おもちゃ・検診 | 定期的なスケーリング |
個体差があり、±1ヶ月程度の差は正常範囲です

このような場合は、すぐに動物病院へお越しください。
次のような症状が見られる場合は、単なる生え変わりではなく、口腔疾患や残存乳歯の可能性があります。 - 歯茎からの出血が3日以上続く - 口に触れると激しく痛み、泣くほど苦しそうにする - 2日以上エサを全く食べない - 永久歯が生えてきているのに、乳歯が残っている(残存乳歯) - 顔が腫れている、または唾液を過剰に垂らす 特に残存乳歯は、不正咬合や歯周病の原因となるため、抜歯の必要性については必ず獣医師の診察を受けて判断する必要があります。

生え変わりの後の口腔ケアの始まり
生後6~7ヶ月で永久歯が生え揃う時期は、生涯にわたる口腔ケアのスタート地点です。この時期から歯磨きの習慣を身につけておけば、成猫になっても抵抗感が少なくなります。最初はガーゼや指用ブラシで歯茎を優しく触れさせることから始め、徐々に子猫用ブラシと猫専用歯磨き粉へと移行させていきましょう。人間の歯磨き粉(フッ素入り)は絶対に使用しないでください。歯に関する詳しい情報は、「猫の歯石ケアガイド」でご確認ください。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
シェア
[1] Niemiec BA, Veterinary Periodontology, Wiley-Blackwell, 2013
[2] Lommer MJ, Oral and Maxillofacial Surgery in Dogs and Cats, 2012
[3] Hennet P, Dental Development and Retained Deciduous Teeth in Cats, J Vet Dent, 2019