初めて保護施設でのボランティアに参加される方に向けて、必要な持ち物、手続き、注意点などをまとめた実践ガイドです。感染症の予防や心の準備についても一緒に解説しています。


| 項目 | 清掃ボランティア | 散歩ボランティア | 一時保護(預かり) |
|---|---|---|---|
| 体力消耗 | 高い | 中程度 | 低い |
| 動物との接触 | 間接的 | 直接的 | 密着 |
| 期間 | 半日 | 半日 | 2週間〜数か月 |
| 初心者におすすめ | True | True | False |
| 既存のペットがいても可能 | True | True | 条件付き |
一時保護は隔離・医療の経験がある飼い主に推奨されます。
ペットを飼っている方は、必ず守ってください。
ご自宅で犬や猫を飼われている場合は、ボランティア活動後の感染症予防が何より重要です。シェルターは多くの動物が一つの空間で暮らすため、感染症のリスクが高い環境です。特に猫の集団では、上気道感染症(ヘルペスウイルスやカリシウイルスなど)が最もよく蔓延し、糞便を介して人間にも感染する人獣共通寄生虫がボランティアを通じて拡散する可能性があります。また、収容期間が長引くほど、感染症と精神的ストレスのリスクがともに高まります。ボランティア終了後は、①帰宅前に外套や靴をビニール袋に密封し、②自宅に到着したらすぐにシャワーを浴びて髪を洗い、③衣類は熱湯でしっかり洗濯し、④手と体を十分に洗うまではペットとの接触を避ける、という手順を必ず守ってください。

このような場合は、ボランティアを延期してください。
ボランティアの健康状態は、そのまま保護施設の動物たちの健康につながります。以下の場合は、必ず日程を延期してください。①風邪・インフルエンザ・胃腸炎などの感染症症状がある場合、②自宅のペットがワクチン未接種または治療中の場合、③過去2週間以内に海外の農場や他の保護施設を訪れた場合、④妊娠初期または免疫抑制剤を服用中の場合。特に妊婦や免疫力が低下している方は、猫の糞便を通じて人間にも感染する人獣共通寄生虫に暴露されるリスクがあるため、猫の部屋での作業や糞便の清掃は避けるのが原則です。


タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Association of Shelter Veterinarians, Guidelines for Standards of Care in Animal Shelters, 2022
[2] Miller L., Janeczko S., Infectious Disease Management in Animal Shelters, 2nd Ed, 2021
[3] 동물보호법 시행규칙 제14조 (동물보호센터 운영), 농림축산식품부, 2024