ペットの消化管内視鏡検査は、嘔吐・下痢・血便の原因を直接目で確認できる精密検査です。検査の流れや準備、費用、回復までの飼い主さんが知っておくべきポイントをまとめました。

| 項目 | 胃内視鏡 | 大腸内視鏡 |
|---|---|---|
| アプローチ経路 | 口 → 食道 → 胃 → 十二指腸 | 肛門 → 直腸 → 大腸 |
| 主な適応 | 慢性嘔吐、異物、胃炎 | 血便、大腸炎、腫瘍 |
| 絶食時間 | 12時間以上 | 24~36時間 + 浣腸 |
| 検査時間 | 30~60分 | 45~90分 |
| 麻酔 | 全身麻酔が必須 | 全身麻酔が必須 |
検査範囲や病院の機器によって所要時間は変わることがあります。

麻酔について知っておくべき大切なこと
消化器内視鏡検査には全身麻酔が必須です。意識がある状態では内視鏡の挿入が不可能であり、動物が動いてしまうと粘膜が損傷するリスクがあるためです。高齢犬や心臓疾患、呼吸器疾患を患っているペットでは、麻酔に伴うリスクが高まります。獣医師は体重、年齢、基礎疾患に応じて麻酔薬の種類と用量を決定します。必ず事前検査の結果を確認し、不明点があれば事前に質問しておきましょう。

検査後の観察ポイント
多くのペットは当日か翌日に退院します。しかし、自宅に戻った後の24〜48時間は、細心の観察が必要です。空気が注入されたため、お腹が張って見える場合や、軽い吐き気があることがありますが、これらは通常1日以内に落ち着きます。一方、繰り返す嘔吐、血便、強い腹痛、無気力が12時間以上続く場合は、穿孔などの合併症の可能性があるため、すぐに病院にご連絡ください。


タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Clinical Medicine of the Dog and Cat, 4th Ed - Chapter 9 Gastrointestinal Disorders
[2] Notes on Canine Internal Medicine, 4th Ed - Oesophageal and Gastric Disorders
[3] Veterinary Surgical Oncology, 2nd Ed - Endoscopic Diagnosis of GI Tumors