シニア猫への認知刺激活動は、脳の機能低下を遅らせるための重要なケア方法です。嗅覚を使った遊び、狩猟本能を刺激するゲーム、環境の変化などが効果的です。


| 項目 | やさしい | ふつう | チャレンジ |
|---|---|---|---|
| 代表的な活動 | 嗅覚遊び・窓の外の観察 | パズルフィーダー・猫じゃらし | クリッカー・障害物コース |
| 1日の推奨時間 | 5〜10分 | 10〜15分 | 5〜10分 |
| 認知刺激の強度 | 低い | 中程度 | 高い |
| 関節への負担 | なし | 低い | 中程度 |
| 関節炎の老猫 | おすすめ | 調整可能 | 注意 |
関節炎や心臓疾患がある場合は担当の獣医師と相談のうえ難易度を調整してください

このような場合は、活動を中止し、動物病院へお越しください。
認知刺激活動中やその後に、以下の兆候が見られた場合は、すぐに活動を中止し、動物病院を受診してください。 - 夜通し鳴き続けたり、意味もなく家の中を徘徊したりする - 慣れた場所で方向感覚を失い、壁に直面して立ち尽くす - 飼い主を認識できなくなったり、突然攻撃的になったりする - 普段使っていたトイレの場所を思い出せない - 刺激に全く反応せず、ぼんやりと立ち尽くす すでに認知機能障害症候群(CDS)が進行している可能性があります。猫のCDS治療に関する研究はまだ限定的ですが、獣医師が抗酸化成分を強化した食事や環境の豊か化を含む管理計画を立てたり、必要に応じて薬物治療を検討したりすることができます。


タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
シェア
[1] Gunn-Moore D, Moffat K, Christie LA, Head E. Cognitive dysfunction and the neurobiology of ageing in cats. Journal of Small Animal Practice, 2007
[2] Landsberg GM, Denenberg S, Araujo JA. Cognitive dysfunction in cats: a syndrome we used to dismiss as 'old age'. Journal of Feline Medicine and Surgery, 2010
[3] Sordo L, Gunn-Moore DA. Cognitive Dysfunction in Cats: Update on Neuropathological and Behavioural Changes. Veterinary Sciences, 2021