猫の異所性ACTH症候群は、副腎皮質ホルモンが過剰に分泌されることで発症する内分泌疾患です。早期の診断と適切な管理が重要です。




| 項目 | ACTH依存性(異所性・下垂体性) | 副腎皮質腫瘍 |
|---|---|---|
| ホルモン分泌の原因 | 副腎の外部からのACTH過剰分泌 | 副腎皮質自体の腫瘍 |
| 血中ACTH値 | 高い | 正常または低い |
| 主な治療 | トリロスタンなどの薬物でホルモンを調節 | 片側の副腎摘出術が優先 |
| 診断の手がかり | ACTHが高く、デキサメタゾンで十分に抑制されない | 腹部画像で副腎腫瘤を確認 |
どの単一の検査も完璧ではないため、病歴と臨床症状、複数の検査結果を合わせて考慮して鑑別します。

すぐに動物病院を受診すべきサイン
猫に突然、激しい筋力低下、呼吸困難、激しい嘔吐や下痢、意識レベルの低下が見られた場合は、直ちに動物病院へお越しください。猫はコルチソールの過剰分泌により糖尿病や心不全を発症することがあり、こうした急性症状は緊急事態である可能性があります。


タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Plumb's Veterinary Drug Handbook, 9th Edition, 2022
[2] Small Animal Internal Medicine, 6th Edition, 2021
[3] Endocrinology of the Cat, Journal of Feline Medicine and Surgery, 2020