犬の尿比重検査は、腎臓機能を評価するための重要なツールです。飼い主さんが知っておくべき質問と回答をまとめました。




すぐに病院を受診すべきサイン
犬が、普段よりも明らかに水分の摂取量や排尿量が増え、食欲が完全に失われたり嘔吐を繰り返したりする場合は、速やかに動物病院を受診してください。このような多飲・多尿の症状は、腎臓をはじめとするさまざまな疾患の兆候である可能性があり、尿比重や血液検査などで原因を特定する必要があります。これらの兆候が腎臓に特有のものではないため、獣医師による総合的な評価が重要です。

| 項目 | 尿比重の範囲 | 意味 | 追加の対応 |
|---|---|---|---|
| 1.030以上 | 濃縮良好 | 腎臓の濃縮機能がよく維持されている | 定期検査を継続 |
| 1.013〜1.029 | 中間の濃縮 | 追加の観察が必要 | 再検査および他の検査と併せて解釈 |
| 1.008〜1.012 | 等張尿 | 糸球体濾過液と類似、濃縮能力の低下の可能性 | 血液検査および超音波検査 |
| 1.008未満 | 低張尿(1.001〜1.007) | 濃縮能力の異常の可能性 | 直ちに血液検査および原因検査 |
尿比重は測定する時間帯や水分状態によって変動し、腎臓以外の要因も反映するため、複数回測定して推移で判断するのが良いです。


タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Langston, C.E. et al. (2023) Small Animal Critical Care Medicine, 3rd Edition. Elsevier.
[2] The Cat, Clinical Medicine and Management, 2nd Edition (2022). Elsevier.
[3] Veterinary Workbook of Small Animal Clinical Cases (2021). Wiley-Blackwell.