犬の口腔真菌感染症は、治療が遅れると深刻な口腔損傷に発展する可能性があります。飼い主の方が必ず知っておくべき重要な情報をまとめました。



すぐに動物病院を受診が必要な症状
口の中に白い斑点ができたり、食欲が落ちたり体重が減ったりする場合は、早めに動物病院を受診することをおすすめします。特に他の疾患を抱えていたり免疫力が低下していたりする犬では、症状が急速に悪化することがあります。治療が遅れると口腔内の痛みが強まり、食事自体が困難になることもあります。白い斑点は真菌感染症のほか、他の口腔疾患でも現れることがあるため、早期の診断と治療が回復と予後を良好にするために重要です。



注意点:薬物相互作用と副作用
抗真菌剤は肝機能に影響を及ぼす可能性があります。特に基礎疾患のある犬では、副作用がより強く出ることがあります。投薬中に嘔吐、下痢、食欲不振が見られた場合は、すぐに獣医師にご相談ください。また、他の薬と併用すると相互作用が生じる可能性があるため、服用前に必ず獣医師にお知らせください。
| 項目 | 抗真菌薬 | 用法 | 主な副作用 | 治療期間 |
|---|---|---|---|---|
| イトラコナゾール | 経口服用 | 通常1~2回/日 | 肝機能異常、嘔吐 | 2~4週間以上 |
| フルコナゾール | 経口服用 | 通常1~2回/日(約12時間間隔) | 胃腸障害、肝機能異常 | 数週間以上 |
| クロトリマゾール | 局所(外用)薬 | 獣医師の指示に従って | 局所刺激の可能性 | 獣医師の判断に従って |
治療法は犬の状態と獣医師の判断によって異なります。必ず服用指示に従ってください。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Muller, W.H., Griffin, C.E. and Campbell, K.L. (2013) Muller & Kirk’s Small Animal Dermatology, 7th edn. Elsevier, St. Louis.
[2] Plumb's Veterinary Drug Handbook, 9th ed. (2022). Wiley-Blackwell.
[3] Koehler, J.E. et al. (2019) Fungal Infections in Dogs: Diagnosis and Management. Veterinary Clinics of North America: Small Animal Practice, 49(3), 545–562.