犬の外寄生虫予防は季節や環境によって異なります。マダニとノミは病気を媒介するリスクがあるため、継続的な管理が不可欠です。飼い主の方が知っておくべき重要な情報をまとめました。



| 項目 | 効果の持続期間 | 主な成分 | 使用上の注意 |
|---|---|---|---|
| スポットオン製品 | 約4週間(製品により異なる) | フィプロニル、ミルベマイシン | ペルメトリンなど一部の犬用成分は猫に致命的なため、猫への使用は禁止 |
| 噛むタイプの薬(チュアブル) | 約3か月(製品により異なる) | フルララネル、モキシデクチン | ラベルの再投与間隔を守りましょう |
| 首輪 | 3~6か月(製品により異なる) | アミトラズ、フルララネル | 皮膚への刺激の可能性 |
すべての製品は獣医師の推奨と製品ラベル(データシート)に従って使用する必要があり、ペルメトリンなどの犬用殺虫成分は猫に対して非常に毒性が強いため、併用を避ける必要があります。

マダニを取り除く前に絶対にやってはいけないこと
マダニを手で引っ張ったり、熱湯につけたりするのは危険です。マダニの胴体部分が断裂して皮膚に残ってしまう恐れがあり、感染症のリスクが高まります。マダニの除去は、専用ツールやピンセットを使ってゆっくりと引き抜くのが安全です。取り除いたマダニは必ず消毒するか廃棄し、その後も1週間ほど経過観察が必要です。

猫と同居しているご家庭では、製品選びに注意が必要です。
ペルメトリンなどのピレスロイド系の犬用製品は、猫にとって非常に危険で、命に関わることもあります。猫と同居しているご家庭では、必ず猫にも安全な製品を選ぶようにしてください。犬に塗布した製品を猫が舐めたり触れたりしないよう注意し、猫専用の製品を使用するのが安全です。製品のラベルに「猫で使用可能」と明記されているか、必ず確認しましょう。また、通年の予防が推奨されますが、同じ作用機序の製品を無差別に繰り返すよりも、獣医師と相談して適切に使用するのが望ましいです。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] BSAVA Manual of Canine and Feline Dermatology, 4th Ed. British Small Animal Veterinary Association, 2023.
[2] Principles and Practices of Canine and Feline Clinical Parasitic Diseases. Wiley-Blackwell, 2010.
[3] American Veterinary Medical Association (AVMA). Canine and Feline Parasite Control Guidelines. 2022.