7歳から始まる初期シニア猫の段階における特徴と、飼い主さんが必ず気をつけるべき健康管理のポイントをおまとめしました。

| 項目 | 成猫(1〜6歳) | 高齢猫初期(7〜10歳) |
|---|---|---|
| 健康診断の周期 | 年1回 | 年2回 |
| 血液検査 | 基本項目 | 腎臓・甲状腺を含む拡張 |
| 体重測定 | 月1回 | 2週1回 |
| 歯科検診 | 年1回 | 年2回以上 |
| フードの種類 | 成猫用 | シニアへの切り替えを検討 |
AAFP(米国猫獣医師会)ガイドライン基準(7〜10歳は成熟期/中年期に該当。シニアは11歳以上)

すぐに病院へ連れて行かなければならない緊急のサイン
次のような症状が見られたら、シニア猫の初期であっても軽く見過ごしてはいけません。24時間以上水を全く飲まない、1日以上おしっこが出ない、急に呼吸が荒くなる、嘔吐を繰り返してぐったりしている場合は、すぐに動物病院へ連れて行ってください。特にオスの猫でおしっこが出ない場合は、命に関わる緊急事態です。

高齢猫における初期の歯のケアの重要性
年齢を重ねるにつれて、歯周病の頻度と重症度が高まり、歯吸収性病変(TR)のリスクも増加します。口腔内の痛みは食欲減退や体重減少につながり、猫の生活の質全体に影響を及ぼす可能性があります。年齢そのものが麻酔の禁忌となるわけではないため、年に1〜2回の獣医師による口腔検査と、必要に応じて麻酔下でのスケーリングを積極的に検討してください。家庭では柔らかい指用歯ブラシを使い、最初は1日数秒から始めて、徐々に歯磨きの習慣をつけてあげましょう。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Little, S.E., The Cat: Clinical Medicine and Management, 2nd Edition, Chapter on Senior Cat Care
[2] American Association of Feline Practitioners (AAFP), Senior Care Guidelines for Cats
[3] Ettinger, S.J., Textbook of Veterinary Internal Medicine, 8th Edition