犬・猫の鼻腔内視鏡検査とは何か、どのような場合に必要なのか、検査の流れや注意点までをひとまとめにご紹介しました。

| 項目 | レントゲン | CT | 鼻腔内視鏡 |
|---|---|---|---|
| 麻酔の必要 | 不要 | 必要 | 必要 |
| 骨構造の確認 | 可能 | 優れている | 不可 |
| 粘膜の直接観察 | False | False | True |
| 組織検査の同時進行 | False | False | True |
| 異物除去 | False | False | True |
| 検査時間 | 10分 | 20~30分 | 30~60分 |
各検査は相互補完的であり、複合的な診断が一般的です

検査前に必ず確認すべきこと
鼻内視鏡検査では全身麻酔が必須となるため、検査前に獣医師の指示に従って十分な絶食が必要です。高齢の動物や心臓・腎臓疾患がある場合は麻酔リスクが高まるため、事前検査をより慎重に行います。抗凝固剤の服用中や血小板数が低い場合は出血リスクがあるため、検査の延期が必要になることがあります。現在服用中の薬がある場合は、必ず事前に獣医師にお知らせください。

検査後のケアのポイント
検査直後、数日間にわたり鼻から少量の出血やくしゃみが続くことがありますが、これは通常、自然に治まる正常な反応です。麻酔から完全に覚醒するまでにはある程度の時間がかかるため、その間はお水やお食べ物は少量ずつゆっくり与えてください。数日間は激しい運動を避け、出血が止まらず長引く場合や、高熱・呼吸困難が見られる場合は、すぐに病院にご連絡ください。回復期間中に普段と異なる症状が見られた場合は、ご自身で判断せず、担当の獣医師にご相談いただくのが安全です。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
シェア
[1] Clinical Medicine of the Dog and Cat, 4th Edition - Respiratory Endoscopy Chapter
[2] Veterinary Surgical Oncology, 2nd Edition - Nasal Cavity Imaging
[3] McCarthy, T.C., Veterinary Endoscopy for the Small Animal Practitioner, 2005