ペットの海外移住に必要な検疫手続きと準備期間、そして国ごとの要件を段階別にまとめました。出国の6ヶ月前から準備を始める必要がある理由も併せてご説明します。

| 項目 | EU・米国・カナダ | 日本 | オーストラリア・ニュージーランド |
|---|---|---|---|
| マイクロチップ | True | True | True |
| 狂犬病予防接種 | 必須 | 必須 | 必須 |
| 抗体価検査 | 一部の国 | 必須 | 必須 |
| 接種後の待機 | 最低21日 | 長期待機 | 長期待機 |
| 総準備期間 | 数か月以内 | 数か月以上 | 数か月以上 |
一般的な経路を基準としています。英国は狂犬病予防接種 + エキノコックス(条虫)駆除処置を主な要件とし、EU・米国圏と同程度ですが、出発国によっては別途確認が必要です。狂犬病ワクチンは生後12週齢以上で、出国の少なくとも21日前に接種しなければ認められず、検疫証明書は出国10日以内に発行されます。抗体価検査の基準値や待機期間などの詳細な数値は国ごとに異なりますので、出国前に各国の農林省(農林水産当局)で必ず再確認してください。

順序が入れ替わると、すべてが無効になります。
狂犬病の予防接種は、マイクロチップの埋め込み後に必ず受ける必要があります。チップよりも先に接種した場合、多くの国で認められないため、最初からやり直しになることがあります。また、抗体検査は接種後、一定期間が経過してから採血が可能で、その採血日が待機期間の開始日となります。狂犬病ワクチン自体も、生後12週間以上で出国日の少なくとも21日前までに接種しないと無効となるため、日程が少しでもずれると出国が数ヶ月遅れる可能性があります。動物病院で日程計画を必ず書面で受け取っておいてください。

このような場合は、専門の引越業者を検討することをお勧めします。
スケジュールがタイトな場合や、オーストラリア・ニュージーランド・ハワイのように手続きが複雑な地域への移動を予定されている際は、ペット専門の移住代行サービスを利用するのが安全です。書類のちょっとした欠落が、数ヶ月もの遅延や再隔離という事態を招く可能性があるためです。ただし、業者を選ぶ際は、IPATA(国際ペット移動協会)の会員企業かどうか、また万が一の事故発生時の補償規定が設けられているかなどを必ず確認してください。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] 농림축산검역본부, 반려동물 수출입 검역 안내서, 2024
[2] Sykes JE et al., 2017 ACVIM Consensus Statement on Leptospirosis, J Vet Intern Med 31(2):279-294, 2017
[3] WSAVA Vaccination Guidelines Group, Guidelines for the Vaccination of Dogs and Cats, 2024