犬や猫の血圧の正常値や測定方法、高血圧のサインや病院での測定基準など、飼い主さんが知っておきたい血圧管理のポイントをまとめました。

| 項目 | 犬 | 猫 |
|---|---|---|
| 収縮期正常 | <140 mmHg | <140 mmHg |
| 前高血圧(境界域) | 140〜159 mmHg | 140〜159 mmHg |
| 高血圧 | 160〜179 mmHg | 160〜179 mmHg |
| 重度高血圧 | >180 mmHg | >180 mmHg |
| 低血圧注意 | <90 mmHg | <90 mmHg |
獣医内科学の教科書に基づく参考値(E9、E12)。品種・年齢・測定環境によって差があり、最終的な判断は獣医師の診断によります。

このような場合は、高血圧を疑います。
急に視界がぼやけて壁にぶつかったり、瞳孔が開きっぱなしだったり、眼球内に出血(血眼・網膜出血)が見られたり、視力の変化が繰り返される場合は、高血圧による眼球や臓器の損傷のサインかもしれません。腎臓疾患や甲状腺機能亢進症を患っている猫、クッシング症候群を患っている犬は、症状がなくても少なくとも3~6ヶ月ごとに血圧をチェックする必要があります。

低血圧も危険です
ショック、重度の脱水、麻酔中、心機能低下の状態では、血圧が危険なレベルまで低下する可能性があります。歯ぐきが蒼白または灰色を帯びていたり、ぐったりして起き上がれなかったり、呼吸が荒い場合は、直ちに緊急治療が必要です。低血圧は、目、腎臓、心臓、脳などの主要臓器への血流を急速に悪化させる緊急事態です。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Boulpaep, E.L. (2017). Regulation of arterial pressure and cardiac output. In: Medical Physiology, 3e
[2] Kittleson, M.D. and Kienle, R.D. (1998). Normal clinical cardiovascular physiology. In: Small Animal Cardiovascular Medicine
[3] Clinical Medicine of the Dog and Cat, 4th Ed — Blood Pressure Measurement Chapter
[4] Small Animal Anesthesia and Pain Management A Color Handbook, 3rd Edition
[5] Advanced Monitoring for Small Animal Emergency and Critical Care, 2nd Ed